8月に愛媛県で開催される「小学生の甲子園」こと高円宮賜杯第46回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント。その県代表を決する、埼玉県予選大会は6月6日にさいたま市のレジデンシャルスタジアム大宮で準決勝と決勝が行われた。まずは準決勝2試合の模様をリポートする。
(本文&写真=鈴木秀樹)
※記録は編集部、本塁打はすべてランニング
※決勝のリポートは追って公開します
■準決勝
6月6日◇レジデンシャルスタジアム大宮
▽第1試合
朝霞ホーネッツ(朝霞)
1000=1
094x=13
吉川ウイングス(吉川)
※4回コールド
【朝】山本、深草、駒田、山本─小山
【吉】森、小玉葵─安保
本塁打/佐々木(吉)
三塁打/岩重(朝)岩熊、西田(吉)
二塁打/佐々木、進(吉)


吉川快勝、朝霞も悔いなき躍進
初回、朝霞ホーネッツは二死から三番・山本悠太が敵失で出塁すると、続く岩重陽己主将が右越えに三塁打を放ち、先制に成功した。
朝霞先発の山本は1回裏、吉川ウイングス打線に二死満塁と攻められながらも無失点で切り抜けたが、守備で交錯のアクシデントもあり、「リズムも悪かったので調整の意味もあって」(山本貴宏監督)この回でいったん降板。すると、2回には吉川の猛攻が始まった。
七番の5年生・佐々木稜晟から進恵翔、城ヶ崎翔までの三連打であっさりと逆転した吉川は、さらに5年生の西田陸翔、安保凱翔主将も安打を放ち、あっという間に5得点。朝霞の積極的な継投も流れを変えることはできず、吉川はこの回、打者13人で9点を奪った。
吉川は3回にも先頭の西田が三塁打。すると、朝霞はここでエース・山本が再びマウンドに。しかし、その山本から佐々木が中越えの本塁打を放つなど、吉川はこの回も計4点を奪い、リードを12点まで広げた。
吉川は先発の森圭佑から小玉葵生へとマウンドをつないで朝霞に反撃を許さず、コールド快勝で試合を締めくくった。

△投打でチームをけん引し、躍進の立役者となった朝霞・山本悠太㊤ ▽2回裏、2点目のホームを踏み吉川・松浦(左)とハイタッチを交わす進。吉川はこの回大量9得点で主導権を握った
◇朝霞ホーネッツ・山本貴宏監督「吉川さんが強かった。全国レベルのチームには、ここまで打たれるんだと、あらためてショックを受けました。ただ、ここまで選手たちがよく頑張ったし、最終日まで残れたことは、チームにとっても大きな経験になりました。ここからまたスタートです」
◇同・岩重陽己主将「負けたのは悔しいけど、ここまで勝ち上がれて、充実感もあります。ホーネッツは強くなりました。吉川のバッティングはすごかった。悔しさは、これからの大会に生かします」


▽第2試合
山野ガッツ(越谷)
0044=8
1100=2
上藤沢ライオンズ(入間市)
※4回時間切れ
【山】塩見、吉岡、渕川─吉岡、塩見
【上】栗原、金児、手島、久礼─河野
本塁打/河野(上)
三塁打/吉岡、塩見(山)


山野逆転勝ち。上藤沢は初の「銅」
上藤沢ライオンズは初回、河野新主将が右越えに先頭打者本塁打を放ち先制。2回にも四球で出塁の中田航大を手島純平がバントで送ると、津田彰久が左前に適時打を放って1点を加えた。
しかし、3回には山野ガッツが反撃を開始。敵失で出塁の孫山知幸主将を三番・吉岡泰平が左越え三塁打でかえし、続く塩見理人も適時打。さらに冨田真平の適時打、四死球と敵失などで、この回4点を奪い逆転すると、4回には塩見が適時三塁打、冨田が2打席連続の適時打を放つなど、この回も4点を挙げた。
その裏、上藤沢の攻撃中に試合制限時間の90分に達し、その回をゼロで抑えた山野が勝利を収めた。

△1回表、先頭打者弾で先制のホームを踏む上藤沢・河野主将㊤ ▽試合後のあいさつをし、笑顔でベンチに戻る山野の選手ら㊦

◇上藤沢ライオンズ・星修二監督「ウチは基本的に、藤沢南小というひとつの学校が母体となってできた、創立60年を超える町のチームなんです。そのチームが新人戦に続いて、この県大会でも準決勝まで残れたことは素晴らしい。選手たちにとっては学童野球で終わりではないので、これからもライオンズでは野球の楽しさを教えることを第一に、全力疾走で、あきらめない野球を続けていきます」
◇同・河野新主将「去年のノーブル(県新人戦)も3位でした。そのときよりも、みんな練習して力をつけていたので、余計に悔しいです。これからも全員一丸で戦っていきます」

